珪藻土・・・・・けいそうど　と読みます。

 

きっと一度は聞いたことがある方も、

多いのではないでしょうか？

よく見かけるのは、珪藻土マット・・・・

お風呂から上がった時に使うマットです。

水を素早く吸収して、乾燥も早く、

お手入れが簡単で、多くの方がお使いのようです。

その珪藻土を住宅に使いたいという、健康志向の方も増えているようですので

珪藻土のことに関して

説明したいと思います。

 

まずは、珪藻土っていったい何なんでしょうか？

珪藻という漢字を見てください。

藻という漢字からもわかるように、

藻類の植物プランクトンの一種です。

その珪藻が、海底や湖底、川底などに堆積して、化石化したものが

珪藻土といいます。なので、自然が生み出した鉱物です。

保湿・調湿性、吸水性、吸着性、消臭性、耐火性など、

たくさんの優れた性質を持っています。

それは珪藻土が、小さな穴をたくさん持っているため

このような特質が生まれているのです。

 

さて、珪藻土がどのようなものからできているのかが

わかったところで、珪藻土を壁や天井などに使う

メリット、デメリットについて考えてみます。

 

メリット

 

調湿性能に優れている

　　無数の微細な孔を持つ多孔質の珪藻土は、

　　室内の湿度が高くなると水分を吸収、逆に湿度が低くなると　

　　水分を放出して湿度を調整する働きがあります。

　　穴に湿気をためたり、出したりすることで

　　快適な湿度を保つことができるのです。

　　珪藻土は湿度が40パーセントを切ると湿気を吐き出すといわれています。

　　大体40～60パーセントの間をキープしていて、

　　その効果は備長炭の4～6倍といわれています。

　　このため、リビングルームだけでなく、

　　湿気の多い洗面所などの、水回りにも利用されています。

　　湿気に関係してですが、カビの発生も抑えることにも、有効性があります。

 

消臭性がある

　　この頃は、ペットブームで、おうちの中で

　　ペットを飼われている方も多いですよね。

　　そこで、やはり気になるのが、ペットの匂いではないでしょうか？

　　そもそも、臭いの原因は？

　　ペットやたばこ、焼き肉などのにおいの多くは、水溶性の分子に付着しているものです。

　　珪藻土が、湿気を吸い取ると、においの分子も一緒に吸着するため、

　　消臭効果が期待できるのです。

　　トイレのアンモニア臭や

　　生ごみの不快なにおいも取り込んでくれます。

　　一瞬でにおいがなくなることはありませんが、

　　時間をかけて自然と消臭されている感じです。

 

断熱性・耐火性がある

　　ここでも、多孔質の珪藻土は、熱伝導率が低いという

　　特徴が発揮されます。

　　断熱性が高くなり、冷暖房効率が良くなるといわれています。

　　省エネを大きく叫ばれているこの頃にはぴったりの素材だと思われます。

　　また、昔からコンロや耐火レンガにも使用されていたように

　　耐火性も兼ね備えているので、火事などの時には燃焼を長く抑えることができます。　

　　火事は怖いですからね。

 

健康にやさしい

　　珪藻土は化学物質が使われていないため、アトピーや喘息をお持ちの方にも

　　安心して使っていただけるものです。

　　また、珪藻土の孔は、いつも呼吸しているので、

　　においや有害物質を吸着して、きれいな空気を出してくれていますので、

　　お部屋の中がいつも清潔な状態に保たれているのです。

　　また、遠赤外線効果があり、疲労の回復やアンチエイジング効果が高く

　　精神的なストレスの緩和などの効果も期待されているようです。

 

メリットがたくさんあって、びっくりですが

いいところばかりではありません。

次はデメリットについてです。

 

デメリット

　1.　液体や油がつくと汚れが取れにくい

　2.　ひび割れ

　3.　そうじが面倒

　

　　　2に関しては下地の動きがあったりするので、ビニールクロスと同じですが、乾燥することによる　

　　　ひび割れも考えられます。

　　　1と3に関しては、ビニールクロスのように水拭きすることはできないのですが、

　　　霧吹きをして、汚れを吸い取るという方法もあります。

　　　ほこりもほうきやはたきで落とす方法しかないので、

　　　壁もガンガン掃除をしたい方には不向きかもしれませんね。

 

　

最後に、漆喰との違いにも、少しふれておきますね。

漆喰とはカルシウムを成分とした石灰。

調湿効果は珪藻土が20パーセントほど高く

カビや防水性に関しては、漆喰のほうが優れています。

 

色々な材料の良さや不都合さを考慮してみて

おうち作りに参考にしてみて下さい。