コラム
2022年06月08日
和室をリフォームする目的とは?そのリフォームの例を洋室・和室ともに紹介
日本ならではの和室。日本人の心のやすらぎの場であり、落ち着く畳、和室を彩る障子や襖など、家には欠かせない空間です。けれども、ちょっと古く感じられるようになったり、もっときれいな部屋に替えたいと思っておられたりする方は意外と多いものです。
ここでは、和室を新しく生まれ変わらせるリフォームの方法について紹介をしていきます。
和室のリフォームする目的
人によってリフォームの目的や箇所はさまざまですが、最近は和室をリフォームする傾向が強いです。その和室をどのような空間に変えていくのかによって、またいくつかのケースに分けられます。それはその家に住む人たちにとって、和室がどのような空間であったのかという認識にもよります。
ここでは和室をリフォームする必要がどういった点にあるのかについて紹介しましょう。
和室だと手入れがたいへん
和室は日本では古来より木材を材料として、部屋を作っていました。また独特な壁や畳を用いることから、手入れがたいへんで、劣化した部分が目立つといったデメリットもあります。和室だけがそのような悪目立ちの状態が起こりやすく、リフォームの対象になりやすくなります。
座ることへの抵抗
和室は座布団を敷いた場所に座ることが前提となる部屋です。しかし昨今の高齢化や間取りの洋風化が進み、座り込むという姿勢が全般的な生活スタイルに見合わなくなりました。それよりもフローリングにして椅子に座るようにした方が、動きやすいと思う人が多数をしめています。
段差ができる
和室を仕切るためには、障子や襖を用います。それらを開け閉めする場所は、どうしても凸凹するでしょう。それにより掃除がしにくく埃もたまりやすくなったり、高齢者のかたがつまずくもとになったりします。また障子や襖は定期的に張り替えを行う必要があり、煩わしく思う人も少なくありません。
具体的な和室から洋室へのリフォームの例
和室はさまざまな形にリフォームをされます。今家には和室があって生かしたいものの、どのようなリフォームのやり方が可能かという疑問を、もっている方もいるでしょう。ここでは和室を洋室にリフォームの例を、いくつか紹介いたします。ぜひとも皆さんのヒントにしてみてください。
畳をフローリングにする
和室の中でも、畳の手入れは必要です。たとえば畳そのものお手入れしたり、畳に何かをこぼしたときその処理がたいへんであったりするのも事実です。ここがフローリングであれば掃除は楽なのにと、思う人も多いでしょう。掃除をしやすくすることは、家の中を衛生的に保つことを意味します。またそれにかける時間がより短くなることによって、毎日の生活をより豊かなものに変えられるでしょう。
ただ和室からフローリングに替える際、畳と板の厚さの差を考慮に入れた補強工事が必要になります。思った以上に複雑な工事となるかもしれません。
しかし座布団を椅子に布団をベッドに変えたとき、正座で座る大変さを減らせます。また布団で寝る際における、体への負担をなくせるといったメリットがあるのです。
押入れをクローゼットにする
畳部屋をフローティングにする工事をするのと同時に、押入れの部分もクローゼットに変えると、調和のとれたリフォームができます。クローゼットに変える際は、湿気対策が必要になります。クローゼットの素材を湿度調整する働きがあるものを利用したり、換気をしやすい空間にしたりするなど、工夫が必要です。
天井や壁にクロス
和室をフローリングにするとなれば、壁や天井もそれに合わせて替える必要があります。たとえば天井や壁にクロスを貼るという方法があります。色や材質はさまざまなので、フローリングや窓などに合ったものを選びましょう。
和室のままリフォームをする例
和室をリフォームして洋室にする例をあげていきます。和室には和室のよさがあるでしょう。リフォームするにしても、和室のよさは大切にしたいと考える方も少なくありません。次に和室を和室のままリフォームをする例について、紹介をしていきます。これにより和室が一段階も二段階も、見栄えがよくなるでしょう。
畳を交換する
同じ種類の新しい畳と交換できるうえに、まったく違う種類の畳を新たに使用もできます。最近は琉球畳調の部屋にするのがおしゃれで、人気が高まっています。部屋を大きく変えることがないために、ほかの方法と比べ比較的安価で済むのです。
ドアや障子を自然素材に
ドアや障子・襖を自然のヒノキなどを用いて、和風な雰囲気にこだわったリフォームができます。場合によっては間接照明などと組み合わせて、非常に快適な空間を作れるでしょう。和風に徹した部屋作りをすると、おのずと自然な素材を多く取り入れて、温かみのある柔らかい雰囲気作りができます。材質は和紙・漆喰・イグサ、珪藻土などが代表的です。
これらの素材は視覚的に和風テイストを演出するだけでなく、湿度を調整したり脱臭したりする効果がみられます。
和室に掘りごたつを作る
冬場に和室がどうしても寒くて気になるとき、そこに掘りごたつを作るという方法があるのです。掘りごたつの周辺は板張りにし、掘りごたつを設置する場所はくり抜き、足元を温めるためのヒーターを設置します。
あえて洋室の隅に畳ゾーンを
洋室ばかりだとゆったりと座りこんだり横になったりできません。そこで洋室の脇に畳を張ったゾーンも作るという、変わった手もあります。また床の上に座布団のように置ける薄い畳も、ホームセンターなどで販売されています。それを敷くという方法もあるでしょう。畳がないと寂しい人はそういった方法で解決できます。
まとめ
家の中でも管理が比較的難しく、劣化し始めればそれから如実に外見に現れやすいのが和室です。その和室が必要かどうかによって、リフォームをした後の部屋の仕様を自由に変えられます。機能性や衛生面を重視して洋室にリフォームをする方法も、和室のよさを大切にしてさらに愛着の持てる、落ち着いた和室の空間に作りかえる方法もあります。これは住む人の気持ち次第でしょう。
「有限会社おおにし」では、和室をどのような部屋にするかの相談アドバイスから、施工まで承ります。ぜひともお気軽にお問い合わせください。