2022年02月09日

2階にトイレがあったらのご要望を徹底解説します

2階にトイレがあったら・・・・

新築時から2階にトイレがあれば、

後からの設置に比べれば、ずいぶんコストも抑えられるかとは

思います。

ただ、家族構成や、家族の年齢の変化に伴い

後から、やっぱり2階にトイレがあれば・・・

ということも、よくありますよね。

今回は、2階にトイレを新しく作るにあたっての

お話しをしていきます。

 

2階に寝室がある間取りでは、夜中に1階のトイレに行くために

階段を下りなくてはいけません。

高齢者になれば、階段の上り下りも大変になってきます。

けがの心配も出てきますよね。

お客さんを招いた時にも、トイレが複数あると、

気兼ねなくトイレを使用できます。

また、朝の忙しい時間にトイレ渋滞を緩和するなんてこともできますよね。

もう時間なのに・・・・・トイレが・・・・なんてストレスからも

解消されるかもしれません。

 

ただ、トイレが複数あることにより、住まいの間取を圧迫することになったり

掃除やメンテナンスなどの手間は余計にかかってしまいます。

などを踏まえて、トイレの増設に関して

詳しく説明していきます。

 

ご自宅のどこに増設するのがいいか、

3ケースご紹介します。

 

ケース① スペースに余裕がある場合、室内の一部を利用して

     廊下に隣接する場所に設置

 

ケース② スペースに余裕がある場合、部屋の中に設置

     高齢者などの利便性を考慮して、寝室のそばにトイレを設置したいと

     考える場合などに、部屋の中の床の間や押入を設置場所として考えるケース

     

ケース③ スペースにゆとりがない場合は、ベランダなどに空間を増やして増設

     建蔽率や容積率などの問題がクリアーできれば、

     2階の生活空間を圧迫することなく、

     ゆったりとトイレのスペースを確保できる有効な方法です。

     ただ、2階に空間を増やすと外観への影響が大きいので、外から見たときに

     違和感が出てしまうことがあります。

 

当然増設にあたっては、設置費用がどのくらいかかるのかが

問題になってくると思ます。

費用に関しては、どのタイプのトイレにするのか、

設置場所によっては、配管の問題があるので費用が大きく変わります。

1階のトイレの真上に設置できれば、配管がつなぎやすく、

工事の手間がかからない分、費用が抑えられます。

 

トイレのタイプですが、スペースが限られている場合は

水洗タンクのない「タンクレストイレ」だと、通常よりも奥行きや高さが小さく、

省スペース化に有効な設備だといえるのですが、

ただ、2階は水圧が弱くなりがちで、タンクレストイレが設置でいない場合もあります。

そのため、配管設備と合わせて、施工会社との打ち合わせが大切となります。

 

合わせて、トイレの広さがどれくらい必要かというと、

一般的に、分譲マンションでは0.85畳、一般的な一戸建てでは1.1畳、

1.3畳あれば十分なゆとりがあるとされていますが、トイレのモデルプランの中にも

0.4坪タイプ、や0.5坪タイプもありますので

その中より考えることができます。

スペースが取れない場合は、トイレットペーパーや掃除用品などの

必要なものを収納できるスペースを確保したいところですので、

ニッチ(くりぬきスペース)などもお考えになってはいかがでしょうか?

 

次は、トイレのドアをどうするか考えてみましょう。

ドアの種類は3つ

1.うち開きドア    トイレにさらに広いスペースが必要となります

           また、中で人が倒れた場合、外から開けることができないので

           高齢者がおられるご家庭には不向きかもしれません。

2.外開きドア     トイレの入り口用に一定のスペースが必要となりますし、

           車いすを使用するなどの場合には、入りずらいなどの点が挙げられます。

 

3.引き戸タイプ    スペースを取らず、ドアの前から動かずに開閉できる。

           高齢者向けに段差をなくしたり、広さも確保できるなど、

           バリアフリーへの配慮も可能。

 

とみていくと、3の引き戸タイプがおすすめです。が、引き戸の場合は、他のものと比べて

密閉性が低いため、防音対策が必要となります。

もう一つ、注意する点は、2階からの排水の音がしますので、

防音対策も必要です。

家族がよく利用する場所の近くには排水管を通さない。もしどうしても近くを通るようであれば

防音シートなどで配管を覆うなどの対策が必要となってきます。